裏社会で暗躍するスパイたちを描いたスパイミステリー作品『ジョーカー・ゲーム』。
スパイゆえ個性を殺した平凡なキャラクターばかりが登場していますが、作品全体のクオリティの高さとストーリーの緻密さから最高峰のスパイミステリーと謳われ男女問わず人気を集めています。
今回はテレビアニメ『ジョーカー・ゲーム』のあらすじや感想、伏線などを紹介していきたいと思います!!
引用:http://goddy-layout.com/joker-game-2/
『ジョーカー・ゲーム』とは?
引用:https://news.walkerplus.com/article/75694/
本作は柳広司による日本スパイミステリー小説(総称D機関シリーズ)、及びそれを原作としたテレビアニメ作品です。
第一作『ジョーカー・ゲーム』では2008年度の「このミステリーがすごい!」にて第二位を獲得しています。(第一位は伊坂幸太郎による『ゴールデンスラング』。)
テレビアニメ以外にも2015年に実写映画化や舞台化もされており、様々な分野への広がりを見せている人気作品となっています。
テレビアニメ『ジョーカー・ゲーム』のあらすじ
引用:https://appget.com/c/special/168640/seven_1604/
―全てを欺き、生き残れ。―
舞台は第二次世界大戦前の昭和初期の日本。
帝国陸軍には国外情報戦における諜報活動を忌避する風潮があった。
そんな中、〝魔王〟の異名を持つ結城中佐の発案によりスパイ養成機関・通称『D機関』が軍中枢の反対を押し切って秘密裏に設立される。
元スパイという経歴以外何一つ過去を明かさない結城の下、超人的な選抜試験を平然とくぐり抜けた軍出身でない〝地方人〟の機関生ら(全員偽名)はお互いの素性を全く知らないままスパイとしての能力を身につけ、陸軍の思惑を嘲笑うように手柄を立てていく。
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『ジョーカー・ゲーム』に登場するキャラクター紹介
(キャラクター数が多いので一部抜粋となります。)
結城中佐(ゆうきちゅうさ)cv.堀内賢雄
引用:http://tama-yura.jp/animetory/character/?pid=288&cid=2674
『D機関』創設者であり、帝国陸軍のスパイマスター。
底知れない悪魔的な頭脳の持っていることから『魔王』という異名があり、過去には自身も優秀なスパイとして暗躍していました。
素性は一切不明であり、白手袋と杖がトレードマークです。(実際は普通に歩行できるため敵を欺くためのフェイクです。)
佐久間中尉(さくまちゅうい)cv.関智一
引用:http://ponpokonwes.blog.jp/archives/58265750.html
大日本帝国陸軍の中尉。
上官である武藤大佐の指示により陸軍内に設立されている『D機関』にて、参謀本部との連絡係を務めています。
軍人らしい実直な性格をしています。
三好(みよし)cv.下野紘
引用:http://tama-yura.jp/animetory/character/?pid=288&cid=2676
相手に対して冷笑的な態度をとることが多く、上から目線のナルシスト気質な人物です。
ある任務により『真木克彦』(偽名)としてドイツに潜入していましたが、列車事故に巻き込まれてしまい不慮の死を遂げます。
ちなみに、D機関メンバー全員の本名はテレビアニメでは公開されていません。
神永(かみなが)cv.木村良平
引用:http://ponpokonwes.blog.jp/archives/59424861.html
やんちゃでお調子者に見えますがその反面プライドが高く、任務に関しては必ずやり遂げる気概を持ち合わせています。
ある任務で『伊沢和男』(偽名)としてロンドンにある前田倫敦写真館の店主の甥として諜報活動を行っていましたが、正体を暴かれ英国諜報機関に囚われてしまいます。
小田切(おだぎり)cv.細谷佳正
引用:https://renote.jp/articles/7269/page/3
陸軍幼年学校から士官学校を経て少尉に任官した経歴を持つ異色のD機関員。
寡黙で笑うことは滅多に無く、何か内に秘めたものがあるらしく他の機関員とは壁がある。
甘利(あまり)cv.森川智之
引用:http://nemurogu.seesaa.net/article/437848616.html
『D』機関の最年長。
機関員たちの兄貴分的な存在であり、社交的で面倒見がよく女性の扱いにも慣れている紳士なキャラクターです。
英国諜報機関員であるマクラウドの身柄を拘束するために『内海脩』(偽名)の名で豪華客船に乗り込みます。
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テレビアニメ『ジョーカー・ゲーム』を視聴した感想
引用:https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1459849870
テレビアニメを視聴してみて感じたことは、まずキャラクターの顔の区別が全くと言っていいほどつきません。
スパイなので目立つような顔立ちや服装はご法度なのでしょうが見ててすごく混乱しました(笑)
ストーリーに関しては1シーン、1フレーズまで伏線が多く貼られていたので頭の悪い自分は読み解くのにかなり苦労しました。
でも、基本的に伏線はその回できちんと回収されていたので見ていてすっきりしました。
また、小麦粉を使った爆弾の作り方や暗号解析などスパイならではの要素が盛り込まれていたのでこれは本作での一つの見所なのではと思います。
あと、スパイたちは表情を一切表に出さないのでクールでスマートに任務を遂行する描写がとにかくかっこよかったです。
どんな状況であっても決してポーカーフェイスを崩さないので何を考えているのか分からない表情にドキドキしっぱなしでした♪
OPがスタイリッシュでかっこいいところもポイント高いです!!
昭和初期という世界観がノスタルジックで何回見ても飽きない最高に面白い作品でした!!
テレビアニメ『ジョーカー・ゲーム』の伏線考察
引用:http://honyakutyuihou.hatenablog.com/entry/anime/jokergame10
①『D機関』のDが示すもの
→『ジョーカー・ゲーム』のメインとなる組織『D機関』ですが、この『D』にはどのような意味が隠されているのでしょうか?
『D』の意味として有力なのが、〝Devil〟〝Darkness〟〝Dangerous〟が候補だと思われます。
キャラクター紹介でも言ったように、結城中佐は悪魔と呼ばれるほど恐ろしく頭が回る人物であったので由来は『悪魔の率いる諜報機関』だと考察しています。
ただ、この『D』については単純に「大東亜文化協会」の頭文字をとっただけという説や、アメリカの軍事用語の「D-day」(作戦決行日)の頭文字をとったという説もあるので一概には言えないようです。
②作品タイトル『ジョーカー・ゲーム』の意味
→『ジョーカー』のゲームと聞くとトランプやギャンブルのゲームを指しているのかと思うのですが、ここでの『ジョーカー』ゲームというのは、〝D機関の学生たちが作った欺き騙しあいのゲーム〟のことを示しています。
このゲームは、一見普通にテーブル上でカードゲームが行われているように見えますがそれは見せかけに過ぎず、ゲーム本来の遊び方は『プレイヤーは、部屋に出入りするものを味方につけて味方が盗み見た相手のカードの内容をサインで知らせてもらう。しかし、誰がだれの味方をしているのか分からないのでサインが本物かどうか分からない。敵のスパイを裏切らせて味方につけることもできる。』というなんとも理解しがたいスリリングなルールです。
今読んでいる時点でもはや理解不能です・・・(笑)
カードの知識や相手との読み合い、騙したり裏切らせたりすることが重要になってくるので普通の人間にはまず出来ず、頭をフル回転させないと攻略できないような内容ですが、D機関の学生たちはそれを〝ゲーム感覚の暇つぶし〟でやっているのでもはやチートレベルです(笑)
まとめ
引用:https://webnewtype.com/news/article/80341/
今回は『ジョーカー・ゲーム』について書いていきました。
とにかく世界観がエモいので裏社会やミステリー作品が好きな方にぜひおすすめしたい作品です。『ジョーカー・ゲーム』を視聴した後は世界観に浸りすぎて余韻が中々抜けなかったです。
この記事を読んで少しでも『ジョーカー・ゲーム』に興味を持っていただけたのならぜひアニメを見て映画も見てその世界観にどっぷりはまってしまいましょう!!
私もこれからまた見たいと思います。