1960年代から1970年代の日本の高度経済成長期に人気となった「スポ根アニメ」。
主人公が努力と根性をもとに、特訓を重ね、次から次へと難題を乗り越えて、
ライバルとの勝負に打ち勝ち、成長していくのが、「スポーツ根性(スポ根)アニメ」の真骨頂である。
1970年代には、「スポ根アニメ」を含め、どのようなスポーツアニメが放映されていたのか?みていこう。
あしたのジョー
引用:虫プロダクション
1970年4月1日 ~1971年9月29日(水)19時 ~19時30分 フジテレビ系 全79話
原作、高森朝雄と作画、ちばてつやによる漫画のアニメ作品。
ボクシングをテーマにしたスポーツアニメ。
今でも語り継がれているアニメです。
尾藤イサオが歌う「あしたのジョー」オープニング主題歌は今も有名である。
矢吹丈は天涯孤独で不良少年だったが送られた少年院で
生涯のライバルとなる力石徹と出会ったことにより
ボクシングにはまり丹下段平の特訓を受けプロボクサーの道へ。
赤き血のイレブン
引用:東京テレビ動画
(のちに「サッカー野郎 赤き血のイレブン」に変更)
1970年4月13日 ~1971年4月5日(月)19時~19時30分 日本テレビ 全52話
新生高校のサッカー部が、三冠制覇を目指し監督のスパルタ教育のもと
血と汗と涙の試練を積み重ね全国大会で優勝を果たす。
そして新たに結成されるプロチームへの入団テストに挑み新たなステージへと旅立つ。
埼玉県の浦和南高校サッカー部がモデルと言われているのは有名。
キックの鬼
引用:東映動画
1970年10月2日 ~ 1971年3月26日(金)19時~19時30分 TBS 全26話
原作:梶原一騎と原画:中城けんたろうの漫画を原作としたテレビアニメです。
主人公の「沢村忠」は実在したキックボクサーで実在の人物の沢村忠の半生を描いた作品です。
いなかっぺ大将
引用:タツノコプロ
1970年 10月4日 – 1972年9月24日(日)18時 ~18時30分 フジテレビ系列 全104回(全て2話構成のため、合計では208話)
みんなから「大ちゃん」と親しみをこめて呼ばれている
風大左衛門は亡くなった父の願いで一流の柔道家になるため青森から上京してくる。
二足歩行するトラ猫の師匠ニャンコ先生と共に修業に励み
ニャンコ先生の必殺技である「キャット空中三回転」を身に付ける事が出来るが
涙もろく ずっこけばかりで憎めないキャラクターである。
「吉田よしみ」がオープニングテーマ曲とエンディングテーマ曲を歌っているが、後の「天童よしみ」であることは有名である。
国松さまのお通りだい
引用:虫プロダクション
1971年10月6日 – 1972年9月25日(第26話まで)(水)19時~19時30分(第27話以降)(月)19時 ~19時30分 フジテレビ系 全46話
マンガ家、ちばてつやの「ハリスの旋風」が原作。
以前アニメ化された作品のカラーでリメイクされた。
地元の中学校で大暴れ過ぎて学校を追い出されてしまった「石田国松」は
家族で東京に引っ越して「ハリス学園」に転入する。
喧嘩に強くスポーツ万能でさまざまな運動部に引っ張りだこ。
お調子者のため、どの部でもトラブルをおこすのだが
最後にはその部を勝利に導いていく。
義理人情に厚く弱気を助け強きをくじくという態度からしだいに学園の人気者になっていく。
アパッチ野球軍
引用:東映動画
1971年10月6日 – 1972年3月29日(水)19時30分~20時 NET系列 全26話
堂島剛はかつて甲子園で完全試合を達成した高校野球の超一流投手だったが
自分の意志で選手生命を絶ちプロ野球選手にはならず
恩師ネギ先生の勧めで過疎の村・猪猿村の高校の野球コーチになる。
だが猪猿村は醜い派閥争いを続ける大人たちよって「無法地帯」のような場所で近隣の住民からは「アパッチ村」と呼ばれていた。
アパッチ村の人々はよそ者である堂島を受け入れなかったが
生徒たちは堂島がかつて青春を燃やした野球を通じて心を通わせていくうちに
次第に堂島を認めるようになり共に甲子園を目指していく。
エースをねらえ!
引用:東京ムービー
1973年10月5日 – 1974年3月29日(金)19時~19時30分 毎日放送 全26話
山本鈴美香の連載スポーツ漫画の初アニメ化作品。
少年少女のテニスブームの火付け役になる「スポ根(スポーツ根性)アニメ」の一つとなる。
県立西高テニス部へ軽い気持ちで入部した女子高校1年生の岡ひろみはまったくのテニス初心者だった。
新任の宗方コーチになぜか目をつけられ猛特訓の日々がはじまる。
持ち前の根性で向かっていくひろみに先輩や同期たちの嫉妬やイジメを受けるが
親友のマキや男子テニス部のエース・藤堂らの励ましに支えられ次第に才能を開花させていき
ライバルたちやお蝶夫人との対決と熱い戦いを繰り広げていく。
侍ジャイアンツ
引用:東京ムービー
1973年10月7日 – 1974年9月29日(日)19時30分~20時 よみうりテレビ 全46話
巨人監督・川上哲治は巨人軍の未来のため
野性味がありスケールのでかいサムライ魂を持った新人を求めていた。
土佐嵐高校の番場蛮を2軍選手・八幡の紹介で知り入団させる。
型破りな言動で選手たちの反感を買う蛮だったが「惚れたら、そこが男の死に場所よ!」と
サムライの心で猛特訓をし数々の新魔球を生み出し巨人を優勝へと導く名選手へと成長していく。
ドカベン
引用:日本アニメーション
1976年10月6日 – 1979年12月26日 (水)19時~19時30分 フジテレビ系列 全163話
日本の野球漫画家の水島新司の代表作を原作としたアニメ。
巨大な弁当箱から“ドカベン”と呼ばれている山田太郎は中学に転校後野球部に入部する。
そこで出会った個性的な「男 岩鬼」の岩鬼正美「天才・殿馬 」の殿馬一人という仲間と一緒に野球の才能が開花する。
その後、神奈川県の明訓高校に進み野球部に所属する。
山田、岩鬼、殿馬、そして高校で出会った「小さな巨人・里中」の 里中智 と明訓高校の四天王となり
明訓ナインは地区大会を勝ち憧れの甲子園へ進むと連戦連勝の快進撃。
ドカベンは超高校級の選手に成長する。
いつしか他校から「打倒明訓」と言われまだ見ぬ強敵たちがドカベンと明訓ナインを待ち受けるようになる。
野球狂の詩
引用:日本アニメーション
1977年12月23日 – 1979年3月26日(1~6話)(金)20時~20時54分、(7~25話)(月) 20時~20時54分 フジテレビ系列 全25話
水島新司の同名コミックスのアニメ化作品。
53歳の老投手 の岩田鉄五郎は天才的な全く無名の投手・水原勇気と出会う。
岩田は 水原勇気のセ・リーグ万年最下位の東京メッツという野球チームの入団を強く周囲に宣言する。
が、この投手は、女性だった。
プロ野球協会の壁を超え、アンダースローから繰り出す変化球・ドリームボールを駆使して
初の女性選手としてプロ野球デビューする美少女投手・水原勇気の活躍を描く。
一球さん
引用:日本アニメーション
1978年4月10日 – 10月23日(月)19時~19時30分 フジテレビ系列 全26話
野球漫画家の水島新司と日本アニメーションの名作野球アニメの「ドカベン」、「 野球狂の詩」に続き第3弾目となる作品。
野球を全く知らないが驚異的な身体能力を持った真田一球。
忍者の子孫であると噂される一球が名門巨人学園高校野球部に突然入部してきた。
はじめての野球をする一球のひたむきさと
破天荒な彼のプレーが、野球部のエース大友らに反発を受けても
巨人学園に大波乱を巻き起こしながら、夏の甲子園大会を勝ち進んでいく。
まとめ
1970年代のスポーツアニメを11作品みてきましたが
知っていたアニメはいくつありましたか?
令和では、扱わないであろうテーマの作品もあったのではないかと思います。
その時代を映すアニメ作品ではないでしょうか?