引用:https://zero-animelife.com/psycho-pass
近未来という世界観が多くのファンの心を掴み、2012年にテレビアニメが放送されてからもいまだに根強い人気を誇る近未来アニメ『PSYCHO-PASS』。
劇場版の興行収入は8億を超えるというアニメ作品の中では大ヒットを記録を打ち出した『PSYCHO-PASS』についてテレビアニメの感想と隠された伏線の意味を独自に考察していきたいと思います。
『PSYCHO-PASS』とは?
引用:https://zero-animelife.com/psycho-pass
〝その銃口(システム)は正義を支配する。〟
2012年10月から2013年3月に放送された本広克行が総監督を勤める〝近未来SF〟と〝警察ドラマ〟と〝偶像劇〟の三つが基本コンセプトとなっている近未来の日本を描いた作品であり、人間の集団心理や犯罪心理などに着目した哲学的な内容になっています。
繊細な心理描写が多く含まれており、『正義』とは何なのかを問うような命題が取り上げられています。
『PSYCHO-PASS』のあらすじ紹介
引用:https://blogs.yahoo.co.jp/yucke0507/31235386.html
人間のあらゆる心理状態や性格の傾向を計測しそれを数値化する機能を持つ『シビュラシステム』が導入された2112年の日本が物語の舞台となっており、そのシビュラシステムの数値を通称『サイコパス』と呼び、理想的な人生を送るためにその数値を頼りに人生の道を決めています。
その中で、〝犯罪係数〟と呼ばれるものが存在し、その数値が規定を超えると犯罪を犯していない人間でも『潜在犯』として隔離されており、罪を犯した潜在犯や犯罪係数が300以上のものは公安局が所持している特殊拳銃『ドミネーター』で消去することを中心に治安維持を図っています。
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テレビアニメ『PSYCHO-PASS』の感想
引用:https://matome.naver.jp/odai/2135061263926791801/2136056900358075903
やはり一期を視聴した感想としては、狡噛と槙島の心理戦がすさまじいことに尽きます。
視聴者的には異次元すぎてついていけなかったですが、お互いの狂気溢れる攻防は見ていてとても飽きないものでした。
あと、槙島の殺し方が残酷すぎて目をふさぐことが度々ありました。あそこまで簡単に人を殺せてしまうのか・・・と恐ろしくなりましたね(笑)
二期まで視聴してみて、やっぱりドミネーターで対象者を消去するシーンは見るのがかなり厳しかったです。
なんせ打ち込まれた部分からまるで風船のように膨らんでから一気に体がはち切れて内臓が飛び出すので普通にグロいです。
もっと不快にならないような仕組みにしてほしかったな・・・と毎回思っていました。
でも、なぜかこのダークな世界観にハマってしまうんですよね♪
主要&オススメキャラクター紹介
引用:http://gaia1999.blog33.fc2.com/blog-entry-312.html
ここではテレビアニメ『PSYCHO-PASS』に登場するキャラクターを紹介していきます。(キャラクターが多いため重要人物のみ紹介となります。)
ヒロイン/常守朱(つねもりあかね)
引用:http://tama-yura.jp/animetory/character/?pid=147&cid=253
○2092年4月1日生まれ・20歳(第一期)
○テレビアニメ第一期ヒロイン・第二期、劇場版主人公
訓練施設を首席で卒業し、「自分にしか出来ない生き方」を求めて監視官という職業を選択し第一期・二期ともに公安局刑事課一係所属の監視官を努める。
天真爛漫で不器用であるが正義感が強く、相手が執行対象でも説得などを行い出来る限り命を奪わないことに全力を尽くしている。
ストレスに対する強い耐性を持っておりサイコパスが濁りにくい精神を持っている。
第二期では、執行官に降格した宜野座や行方不明となった狡噛に代わり、一係を牽引していくたくましい監視官へと成長した。
主人公/狡噛慎也(こうがみしんや)
引用:http://tama-yura.jp/animetory/character/?pid=147&cid=252
○2084年8月16日生まれ・28歳
第一期で本作の主人公を務める公安局刑事課一係所属の『執行官』で、冷徹でぶっきらぼうな性格だが正義感は持ち合わせている野生的なキャラクター。
強靭な肉体と高い洞察力を持ちいち早く事件の真相にたどり着くことができるため、執行者を追い詰めるその様はまるで肉食獣だと常守朱から称されている。
元は、エリートの監視官だったが「標本事件」で部下を殺害されたことがきっかけで犯罪係数が上昇し、そのまま捜査を続行してしまったことで執行官に降格してしまった。
テレビアニメ第一期では、「標本事件」に関与していたドミネーターが認知することのできない『免罪体質者』の槙島聖護(まきしましょうご)を最後の最後で追い詰め、ナイフで怪我を負わせた後リボルバーで撃ち殺してしまう。
そしてそのまま行方不明となり東南アジアへ渡る。
凶悪犯罪者/槙島聖護(まきしましょうご)
引用:https://fanz-p.com/2686
○シビュラシステム誕生以降、最悪の犯罪者と言われる
第一期のラスボス的存在であり様々な事件の裏で糸を引いていた槙島聖護は、ドミネーターが測定することの出来ない例外的な人間『免罪体質者』であり銀髪に金色の瞳を持つ美しい男である。
一見外見は穏やかで優しそうに見えるが、顔色一つ変えずに殺人を犯せるような冷酷な性格をしており身体能力・頭脳ともに非常に優れている。
自分が周りと違う特異体質と知った時は疎外感を覚えたそう。
※『免罪体質』とは、200万に一人の割合で存在していると推測されており本来なら犯罪係数が上昇する状況にあっても規定値を超えずミネーターでの執行が不可能な特異体質な人間を指す。
数え切れないほどの殺人を犯していながら、槙島聖護のサイコパスは常に良好で、
「いつだって真っ白だった。一度も曇ったことが無い」
と言っている。
色相は常にクリアホワイトに保たれている。
隠された数々の伏線の意味とは?
引用:https://www.anime-hiroba.com/anime/psycho-pass-ll/5331/
華麗に散らばめられた伏線が本作の最大の魅力だと言われていますがその伏線たちは一体何を示しているのでしょうか?
そんな隠された謎を独自に考察していきます。
○狡噛が吸い続けている煙草について
→煙草には体力や筋力の低下を促す作用があり、日々トレーニングを積んでいる狡噛にとってはまさに害となってしまうのになぜ常に煙草を吸っているのでしょうか?
その答えは同僚だった佐々山が「標本事件」で殺害されたことに関係しているそうです。
元々喫煙家ではなかったのですが、「標本事件」の時に佐々山を救えなかったことや、彼が命を賭けて直前まで犯人を追い詰めていた事件を迷宮入りさせてしまったこと、なにより佐々山を忘れないようにするために自分への戒めとして、彼と同じ銘柄の煙草を吸っているよう。
また、煙草の銘柄は『SPINEL』となっており実在しないオリジナルとなっています。
第二期では常守朱が失踪した狡噛と同じ銘柄の煙草を吸っているような描写が見られましたが、どうやら火をつけているだけのようで吸ってはおらず、狡噛を感じていたかったからだと考えられます。
『PSYCHO-PASS2』のOPについて
→第二期のOPでは反転・反復などの違和感の多い表現が多いと感じました。
まず、同じ光景が繰り返されている反復の表現についてですが、誰もが誰かの代わりとなり同じようなことが繰り返される無機質な現実が続くということを指しているのではないでしょうか。
次に反転されている描写についてですが、主義主張の合わない相手との対立を示しているのではないでしょうか。
第二期のOPだと、女性らしい手がお互いにドミネーターを向かい合わせに構えているころから常守朱と霜月の二人だと思われます。
まとめ
引用:https://psycho-pass.com/
回収しきれていない伏線はまだありますが、今回はテレビアニメ『PSYCHO-PASS』の感想と考察はこれで以上になります。
皆さんの犯罪係数が上昇しないことを祈っています。(笑)